フランス ルーション
ブドウ品種:グルナッシュ40%、シラー30%、カリニャン20%、ムールヴェードル10%
モランゴはポルトガル語でイチゴの意味でシスト土壌で育つグルナッシュ、シラー、カリニャン、ムールヴェードルを醸し後プレスし、ステンレスタンクで発酵・熟成しました。明るい淡いガーネット色、ザクロやイチゴ、フランボワーズのアロマを感じます。フレッシュなタンニンに豊かな果実味とイチゴを食べた時の甘味が口中に拡がり、 後口にも果実味が残ります。
バニュルスに2008年に誕生した『VinyerdelaRuca』のワインは本数が少なく、需要
と供給のバランスで知る人ぞ知るマニアックなワインとなってしまいました。
その醸造家ManuelDiVecchi(マニュエル・ディ・ヴェッキ)は1974年生まれのイタリア
人。ブルノ・デュシェン主導で建てられた共同醸造所『Les9Caves』のメンバーで、メン
バー内では唯一ブルノをジョークでいじれる底抜けに明るい男です。親分肌で自由な
発想をとても大事にしております。
もともとマニュエルはモンペリエでワインの醸造を学び、色んなドメーヌで働いてきまし
た。そして彼はビオディナミの理論派実践者、実はフランスではもともと栽培家・醸造家
としてよりもビオディナミのコンサルタントとして有名だったのです。
彼はワイン造りを実践する為、最初はイタリアで畑を探しておりましたが、最終的に選
んだのは南仏バニュルスの地です。2006年から栽培を開始しましたが、以前の畑所有
者はビオ実践者ではなかったので、彼の納得するブドウにはなりませんでした。2007年
も同じです。ですので、この2年間は出来たブドウはカーブ・コぺラティフに販売しました。この2年間で畑を生まれ変わらせ、納得のゆくブドウが実り、2008年にやっと初めてのワインの醸造となりました。その本数は2haでたった1000本、幻中の幻のバニュルスです。しかしバニュルスは手間がとてもかかるため、途中から長期熟成のスティルワインを醸造する事に変更しました。そのワインももちろんスーパー美味しく、同時にこれもまた瞬時でなくなる幻のワインとなったのです。そこでお客様の注文に答える為、色々考えました。同じ『Les9Caves』で醸造をしているドメーヌ・カルテロルのJoachimRoque(ジョアキム・ロック)から安定的に良質のブドウが購入出来るので、それなら一緒に造ろうと!!!2017年に新しい会社を設立してカジュアル路線のワインを造る事にしました。
メンバーは3人。
①Manuel(マニュエル)が醸造責任者
②Joachim(ジョアキム)が畑の責任者(彼の畑のブドウを提供)
③友人のイタリア人Francesco(フランセスコ)がフランスに移住し醸造補助兼マーケティング責任者
と凄いチームとなりました。
全て直ぐに飲める飲みやすいカジュアルなスタイルを意識しました。何故ならマニュエルが自社畑のブドウでつくる所謂“ドメーヌもの”ワインが飲み頃になるのには非常に時間がかかるからです。全く違った側面の魅力あふれるワインです。是非お召し上がりください。