Macon Pierreclos "En Crazy" 2022 Guffens Heynen / マコン・ピエールクロ・アン・クレイジィ ギュファン・エナン

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フランス ブルゴーニュ

ブドウ品種:シャルドネ

丘の麓のアン・クラ区画のファースト・プレス果汁と、シャヴィーニュの高台にある古樹のセカンド・プレス果汁より造られる。このアン・クラ (=En Craz)から取ってキュヴェ名にした。シャヴィーニュは南西向きで、機械が入るのが困難なほどの急斜面の区画。50%木樽、50%コンクリート・タンクで熟成。2022年は例年よりも肉厚な味わい。

ジャン・マリーが求める品質を叶えた2022
2022年は例年と異なる特別なヴィンテージだった。」と私が言ったとこ ろで、皆さんが驚かないことは分かっています。なぜなら、最近のほぼ全てのヴィンテージがそうなんですから...。普通でないことが普通になっているという事実を受け入れなければならないですね。

芽吹きを遅らせる2回目の剪定 
冬は穏やかで、暖かな春を迎えました。順調に生育期が始まりましたが、 4 月中旬に低気圧の影響で気温が急激に下がり、霜害の対策に追わ れました。ドメーヌ・ギュファン・エナンでは冬の終わりに 2 回目の剪定を することでできるだけ芽吹きを遅らせ、辛うじてこれを逃れることができ ましたが、2 度の剪定は大変な労力でした。 その後は猛暑と干ばつが長く・・・本当に長く、続きました。開花、結実ま では非常に順調で豊作を見込んでましたが、すぐに期待は捨てました。 この気候の影響により水分ストレスがかかり、葡萄樹内の循環は滞り、 葡萄の実が思うように膨らんでくれなかったのです。しかしその一方で、 過剰な糖度の上昇は防ぎ、酸をある程度保つこともできました。葡萄は私が求める理想的なバランスになってくれたのです。

ギュファン・エナン/ヴェルジェ

●白ワインの天才『ジャン・マリー・ギュファン』●

仏2大評価誌で毎年最高評価を得るシャルドネの専門家。その天才的ワイン造りを活かしたネゴシアン部門も高い 評価を得ている。食事に寄りそう典型的マコン。

RVF誌3ッ星、ベタンヌ誌5ッ星

『この型破りな醸造家の造るワインを試飲するのは 常に素晴らしい瞬間だ』

Le guide des meilleurs vins de France2015 「ドメーヌ・ギュファン・エナン」はRVFで最高評価の 3 ッ星を獲得。「ベタンヌ・ドゥソーヴ」でも最高評価 の 5 ッ星を得ている。

『ブルゴーニュで 5 ッ星評価はロマネ・コンティやルソ ーを含めて 11 軒のみ。白ワインの魔術師』

当主の「ジャン・マリー・ギュファン」は 1970 年代に 妻と共にブルゴーニュへ移住したベルギー人。 ワイン造りとは関係ない環境にいた彼だが、一気にト ップ生産者の仲間入りを果たしてしまう。 皆が彼を「天才」と呼ぶ。試飲をしていても芸術家の ように感覚でワインを判断していく。表現も独特。ワイ ンのパワーを表現する。

『ヴェルジェでは常に良い葡萄を自分で選んでその 畑の表情を引き出す。楽しい仕事だ。ギュファン・エ ナンは自分の葡萄のポテンシャルを毎年確認し、高 めるのだ』

毎年異なる60キュヴェをリリース

1980 年からは、ネゴシアン部門である「メゾン・ヴェ ルジェ」を手掛けている。

『ネゴシアンを始めたのはマコン以外でシャルドネの 新しい可能性を見つけたかったから。色々なシャル ドネに出会うと興奮する』

「シャブリ」「コート・ドール」「マコン」等、各地の葡萄 栽培家や造り手と情報交換をしながら、その年の買 取り区画を決めていく。

『皆が驚くような造り手の葡萄も僕等は手に入る。 毎年買い続けるから』

熟成中の樽には色々な有名な造り手の名前と区画 が記入されていた。 「ヴェルジェ」の醸造責任者で「ジャン・マリー・ギュフ ァン」の右腕が 10 年以上働いている「ジュリアン」。 全ての畑に出向き土壌、日照条件を熟知している。 栽培チームも率いていて一部の畑では栽培も自分 達で手掛ける。 醸造は「ギュファン・エナン」とほぼ同じ。優しく圧搾、 フリーラン果汁を重視していてプレス果汁は完全に 分ける。

『PH が低いフリーラン果汁は上級キュヴェとして樽 発酵・熟成。プレス果汁はコンクリートタンク及びス テンレスタンクで村名として醸造する』

発酵は野生酵母のみ。フレッシュな白ワインに関し ても低温から始め、できる限りゆっくり時間をかけて 発酵させる。

『年によってはアルコール発酵とマロラクティック発 酵が同時に行われることもある。常識では考えられ ないが、これによってワインは軽やかに仕上がる。 ヴェルジェの個性に合っている』

通常、醸造学上は 2 つの発酵が同時に進む事は危 険とされ避ける。しかし、彼等にとっては果実の重さ を出さずにバランス良く仕上げることができるとして 好意的に考えられている。

『最良の葡萄で無ければ最高のワインは造れない。 最良の葡萄が手に入らなければその区画のキュヴ ェは造らない。格落ちさせる』

「ヴルジェ」でリリースされるキュヴェが毎年異なるの はその為。

『約 60 のキュヴェを造っている。多く感じるかも知 れないが私にとってはたったの 60 種』

ヴェルジェ・ド・シュッド

『ワインは自然の産物。だから常に変化する。造り 手も飲み手も変わって行くべきだ。何も変わらない ものを求めるならワインでない方が良い』

「ヴェルジェ」を立ち上げてからおよそ 10 年後、彼等 が次に挑戦したのは南仏「リュヴェロン」でのワイン造 り。標高 420m以上の高地にドメーヌを購入し、「ジ ャン・マリー・ギュファン」はここに移住。

『南仏の単純さは熟すまでの期間が短いことに起 因している。標高が高いこの地域は南仏でありなが らゆっくりと葡萄が熟す』

購入当時は適さない品種が多く植えられていた為、 大規模な改植を実施。グルナッシュやシャルドネな ど 7 品種を植えている。南仏のワインも醸造はギュフ ァン・エナン、ヴェルジェと同様。

■(ドメーヌ)ギュファン・エナン マコンの自社畑のみ。

■(ネゴシアン)ヴェルジェ ブルゴーニュの買い葡萄。

■(ドメーヌ)ギュファン・オ・シュッド 南仏リュヴェロンの自社葡萄のみ。

■(ネゴシアン)ヴェルジェ・ドゥ・シュッド 南仏リュヴェロンの買い葡萄。