Vosne Romanee Les Raviolles 2018 Jacques Cacheux / ヴォーヌ ロマネ オー ラヴィオル ジャック カシュー エ フィス

フランス　ブルゴーニュ

ブドウ品種：ピノ・ノワール

ドメーヌ・ジャック・カシューがこのオー・ラヴィオル所有する畑面積は僅か0.25haで、ここに植えられた平均樹齢27年の葡萄から区画名付きの村名ワイン、ヴォーヌ・ロマネ　オーラヴィオルを単独で仕立てています。オー・ラヴィオルは、赤土の土壌で、樹齢がドメーヌの中では比較的若いため、収量は32hl/haで少し抑え気味で、リッチでゴージャスな味わいのワインとなっています。

ラ・クロワ・ラモーの所有で知られる優良生産者ジャック・カシューが0.25haの畑の平均樹齢27年の葡萄で造る区画名付村名「ヴォーヌ・ロマネ　オー・ラヴィオル」

ドメーヌ・ジャック・カシューは本拠地ヴォーヌ・ロマネを中心に合計6.7haほどの畑を所有していますが、ヴィラージュ以上の畑は５ha弱で生産量が少ないことから、日本での知名度はあまり高くありませんが、その品質はお墨付きで、ロバート・パーカー氏から、4ツ星の高評価を獲得している実力派ドメーヌです。

このドメーヌの魅力は、飾ることのないナチュラルなワイン造りをしていることで、非常にエレガントでピュアな味わいが、多くのファンを魅了しています。
ドメーヌの二枚看板とも言うべきワインは、1.07ha所有する特級エシェゾーと0.17ha所有するヴォーヌ・ロマネ一級ラ・クロワ・ラモーです。特級ロマネ・サン・ヴィヴァンの壁の内側にあり、その北東の一角に食い込むように隣接している面積僅か0.6ヘクタールのラ・クロワ・ラモーは、ジャック・カシューのモノポールではなく、ほかにフランソワ・ラマルシュ（0.21ha)とクドレ・ビゾ(0.20ha)の３人の所有者がほぼ均等に所有していますが、ジャック・カシューを代表するクリマとしてよく知られています。

更に興味深いことは、ジャック・カシューは、複数区画をブレンドした村名ヴォーヌ・ロマネではなく、ヴォーヌ・ロマネの五つの区画名付きの村名格畑をクリマごとに醸造していることで、五つの銘柄に分かれています。

五つの銘柄となる村名格畑はいずれも面積が小さいことからクリマ毎に仕立てるのは大変な手間で、通常ではヴォーヌ・ロマネとしてリリースするのでしょうが、ジャック・カシューは、これら五つの銘柄でヴォーヌ・ロマネの各区画のテロワールや個性の違いを表現しようとしています。正に、[ヴォーヌ・ロマネの職人]とも評される所以です。

ヴォーヌ・ロマネ　オー・ラヴィオルはヴォーヌ・ロマネで最も南にあり、隣のニュイ・サン・ジョルジュとの村境に位置する村名格畑です。