日本 京都
米 亀の尾
常に新しい日本酒のスタイルを提案する竹野酒造。今回は、フレンチやイタリアンに合わせる味わいに仕上げました。メロンのような華やかな香りで、口に含むとピチピチとしたガスがあります。白ぶどうのようなジューシーな酸味が強く、甘みとのバランスがとても良いです。後味は辛口で余韻が長いです。ワイングラスで飲むと本領発揮します。
日本三景 天橋立が有名な京都府北部宮津市の山間部に位置する上世屋地区。綺麗な棚田が印象的な小さな集落です。この地で、お米栽培と猟師をしている「チャントセヤファーム」の小山氏が育てた亀の尾を 100%使用しました。
小山氏は、無農薬有機肥料で米作りをしています。有機肥料には、米ぬかを発酵させた “ぼかし肥料” を使用し、“元気な土づくり” をしているため、無農薬栽培でありながら、収量は少なくないです。実は小山氏は竹野酒造で醸造のお手伝いしていたことがあるそうで、今回のお話を快く承諾していただきました。
京丹後市に蔵を構える竹野酒造、現在は3 兄弟で酒造りをしております。蔵のモットーは、「造り手の顔が見える、安心安全な酒造りを目指しています。そして、人と人とのつながり、地域のつながりを大切にしています。」
醸造の特徴は、出来上がったお酒を濾過をせず、-5℃下で瓶詰の作業をし瓶貯蔵するため、とてもフレッシュな状態を保っております。海外でも評価が高く、常に新しい造りに挑戦している彼らからは今後も目が離せません。
ラベルは、お米の産地と同じ上世屋地区で、紙漉き和紙を製作している和紙クリエーター兼イラストレーターの大江氏に描いてもらいました。テーマは、「上世屋の風景」です。質感を出すために版画で製作し、和紙に刷ってからデータにしました。文字は亀の尾の穂をイメージして銀色です。
鹿は小山氏が猟師であり、この地区にたくさんいるので、描いたのですが、あまりにも田んぼに近いと害獣になってしまうので、少し距離を置いて見守っている様子にしました。