A・E・I・O・U Extended 2023 Christian Tschida / アエイオウ エクステンディッド クリスチャン・チダ

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オーストリア ノイジードラーゼー=ヒューゲルラント

ブドウ品種:シャルドネ

ブドウ畑はライタ山地にあるノイジードラーゼーに面した急斜面にある。丘の上部で土壌は珪質片岩(英: silicious schist、独:Grimmerschifer)。ブドウ樹を2 本ならべて植えることで互いを競わせ、深く伸びた根が水、ミネラル、養分を取り込むようにしている。 A.E.I.O.U.はハプスブルク家の神聖ローマ皇帝フリー ドリヒ3世が好んで用いた略語句で、ウィーンのノイシュタット城やグラーツ大聖堂などの建物や、自身の食器などあらゆるものにこの文字列を刻んだ。だが、 その意味は長い間不明で、様々な解釈がなされてき た。2023年に歴史学者が発表した以下の説にクリスチャン・チダが惹かれ、ワイン名に選んだ: Amor Electis Iniustis Ordinor Ultor 選ばれし者達に愛され、無法者達から恐らるる/嫌わるる。「ワインが好きな人は分かるし、そうでない人はわからない」という意味。

植樹:1960年、2016年
標高:200~250m、南東向き
土壌:シスト土壌のブドウ畑に栽培し ていたブドウ樹のすぐ横に、もう一本 植樹して植樹密度を高めた区画
醸造:マセレーションなし、野生酵母で発酵 容量1200Lの木樽で澱とともに7ヵ月間熟成。亜硫酸無添加、ノンフィルターで瓶詰め

Christian Tschida  / クリスチャン・チダ

オーナー醸造家のクリスチャン・チダはオーストリアの醸造界の中でも異端児と呼びたくなる存在だ。祖父と父、さらに ロワールやブルゴーニュの生産者から独学で学び、モットーは「レッセ・フェール(自由放任)」ワインが自ら調和に至ることを尊重している。所有畑は約15ha、主にライタベルクの標高の高いエリアに点在し、30近い区画で10品種以上を栽培する。代表作「ヒンメル・アウフ・エアデン」の自由奔放な個性や、「ノン・トラディション・ヴァイス」のスケール 感、「ノン・トラディション・ロート」の端正なカベルネ・フランなど、いずれも独自の世界観を表すワインである。ライタベルクの畑は「湖の水面が見える場所に良いブドウが育つ」とされ、複雑な土壌構成や山から吹き降ろす冷気により 昼夜の寒暖差が大きい。湖面の反射光や岩石の蓄熱・冷却作用も加わり、温と冷の均衡が絶妙に働くことで、豊かなアロマと個性が育まれる。この環境は、穏やかなアルコール感と軽やかさ、そして内に秘めた力強さを備えた彼のワインスタイルに通じている。