オーストラリア アデレード・ヒルズ
ブドウ品種:シラー70%、ガメイ 30%
シラー&ガメイ、しかもアンフォラで仕込まれた異色の新作赤。それぞれ最初は別々にコンクリートタンクで自然醗酵が始まり、醗酵が終わる前にブレンド。1100Lサイズのアンフォラへと移され、そのまま混醸および12カ月の熟成を経てからリリースされました。元々このワインが眠っていたアンフォラには"SHOGUN"と殴り書きされており(結局ワイン名には採用されなかったようですが)、一体どんなワインが出来上がっているのかワクワクしていました。いよいよ送ってもらったサンプルを飲むと、やはりまずはアンフォラならではの素朴で力強いピュアな果実に驚かされます。しかし追ってガメイの可愛らしい魅力がすぐに顔を出し、他にはない個性として結実しているようです。ただ、日本初リリースの新作かつ入荷量は限定的です。
アンフォラで仕込まれる異色のブレンド。ブドウはそれぞれコンクリートタンクで野生酵母による自然醗酵。醗酵が終わる前にブレンドされ、1100L のアンフォラへ移し混醸。その後 12 カ月熟成させ少量の酸化防止剤と共にボトリング。ノンフィルター、清澄剤不使用。アンフォラならではの素朴さが力強くもピュアに表現され、シラーの骨格とガメイの可愛らしい魅力が見事に合わさっている赤。
BK Wines / BK ワインズ
醸造家BrendonKeys/ブレンダン・キースによって2007年、南オーストラリア州アデレード・ヒルズに設立されました。ブレンダンはNZ生まれ。当初シェフとしてキャリアをスタートさせましたが、すぐにその情熱はワインへと向くことになります。NZのギズボーンでワインメーカーとしての歩みを始めたブレンダンは、カリフォルニアに移り、オーパス・ワンの醸造ヘッドを務めていたポール・ホブスの元でスキルを磨きます。その後2004年にはポールに乞われアルゼンチンのヴィーニャコボスの設立に参加。しかしポールを尊敬しながらもブレンダンは、JuraやAlsace,Burgundyのナチュラルでありながらモダンなスタイルのワインに傾倒していき、2007年、ついに自らの夢を果たすべく小さなワイナリーをアデレード・ヒルズの森の中に興しました。
ブレンダンの目指すスタイルはナチュラルですが決して懐古的ではなく、アヴァンギャルドとさえ呼べるものです。野生酵母での醗酵や亜硫酸の最小限の使用(もしくは0)を前提とし、スキンコンタクト・カーボニックマセレーション・全房醗酵、さらには産膜酵母を使った造りなどを、自ら足を運び選んだ単一畑から収穫されるブドウの状態に合わせて多彩に用います。しかし細部にまでブレン
ダンの情熱と最大限の注意が向けられ出来上がるワインは極めて高い完成度を誇り、シリアスな側面とフレンドリーな表情を併せ持つ見事な個性を獲得しています。我々は彼のワインを飲むことで、底知れないブレンダンの世界を覗き見ることになるのです。