オーストリア カンプタール
ブドウ品種:グリューナー・ヴェルトリーナー
カリン、みかんの香り果汁のエキスがしっかり感じられます。酸味はなめらかでバランスが良くミネラリ―でじんわり旨味や花の蜜の風味が広がります。
樹齢35~65年のローム、花崗岩土壌のリート・ガンスルグラーベン、リート・シュタイン、リート・ブロアートル畑のぶどうを使用。手摘みで収穫、選果後、全房プレス(5%はスキンコンタクト)、ステンレスタンクと古樽に移し、自然発酵。シュールリーにて14カ月間熟成。ノンフィルターで瓶詰め。
マリンガ(クリストフ・ハイス)
マリンガのクリストフのワインは、アフリカンブラザーズにとっては原点とも言えるワイン。なぜかと言うと、クリストフはアフリカンブラザーズが初めて輸入したラムズフックのワインを研修で造りに参加しており、テスタロンガのクレイグホーキンスやインテレゴのヤルゲンと一緒に何年か働いていたというオーストリアですが直系のアフリカンブラザーズのメンバー。それだけにどことなく、ラムズフックやクレイグのテイストの雰囲気が垣間見られ、個人的に少しハッとさせられます。
家族経営のワイナリーで育つ。オーストリアで唯一ぶどう栽培学部がある高校進学。ぶどう園やセラーの仕事に興味を見出し卒業後は学位を取得し、家族経営のワイナリーで働き始めるが、学校で学んだ理論的な知識は、実用的ではないことに気が付き、経験を積むために2011年にニュージーランドのマールボロ地方のブレナムにあるヤーランズ・エステート・ワイナリーに、2012年にはドイツのプファルツにあるビュルクリン・ヴォルフに行き収穫を手伝う。2014年、2016年、2017年は冬休みを利用して、南アフリカに行く。2014年はクレイグとヤルゲンがいるラムズフック、2016年はMCがいたMeerhofWines、2017年はヤルゲンのインテレゴ・ワインズ。南アフリカでエネルギーに満ち溢れたワイン本来の味わいに感銘を受け、ナチュラルワインを造ることが目的となった。畑の土壌には黄土と片麻岩があり、2年前から畑に鶏がいる。南東のカルパチア盆地から暖かい気候が来て、北からは寒い気候が来る。骨格に素晴らしい酸があり、時間が経つにつれ、色々な香りがあり、調和があり、安定性がある飲みやすいワインを目指す。時間経過による変化はワイン造りの非常に重要なポイントである。異常気象に対応し、良質のワインを造れるように、今後数年間は良い土壌を築くために最善を尽くしたい。毎年小さな改善をして最適なものを造り上げたい。すべてのぶどうを自分のワインを造るのに使用したり、海抜が高い場所、森の横の涼しい場所など良いワインが造れる面白い区画を見つけたり、大きい畑をフェンスで囲み、動物を放し飼いすることが目標。