オーストラリア リヴァーランド
ブドウ品種:フィアーノ
近年 Greg が特に注目している品種フィアーノ。収穫されたブドウは半分ずつに分けられ、一方はすぐにプレス、もう一方はスキン・コンタクトおよび自然醗酵。スロヴェニア樽およびフランス樽(228-500L) で澱と共に 8 ヶ月熟成。少量の酸化防止剤と共にボトリング。ノンフィルターおよび清澄剤不使用。エッジにグリーンが入ったゴールド。ジャスミンティーやハチミツ、レモネードといった華やかな表現とグリップ感あるタンニン。
ジャスミンや紅茶、ハチミツにさらに鉱物的なミネラル感まで、非常に表情豊かなアロマ。しかし口に含むとしっかりと存在感のあるタンニンに味の乗ったテクスチャーがあり、総合的にはオレンジワインと表記すべきワインに仕上がっています。
Delinquente=「はみ出し者」を自称するデリンクエンテのオーナー醸造家 Con-Greg Grigoriou / グレッグ・グリゴリオは南オーストラリア州リヴァーランドで生まれ育ち、その地で栽培されていたネロ・ダーヴォラやビアンコ・ダレッサーノといった南イタリア原産のオルタナティブ品種に注目。有機栽培されたそれらオルタナティブ品種から、クリーンかつフルーティで誰もが気軽に楽しむことができるナチュラルワインをリリースし一躍オーストラリアのみならず世界的な注目を集めました。特徴的な顔がデザインされたラベルは一度見たら忘れられないインパクトで、日本では“変顔ワイン”として圧倒的な人気を誇っています。
そのデリンクエンテが限定数でリリースする上級レンジに相当するワインが Hell / ヘル(悪夢、地獄)と名付けられた本シリーズ。こちらではイタリア系のみならず、アリントやトウリガ・ナショナルといったスペインやポルトガル系のオルタナティブ品種にまでグレッグの興味は広げられています。そしてリヴァーランドという産地が持つポテンシャルを最大限まで表現するため、 ヘルシリーズはしっかりと熟成期間を経てからリリースされるため、デリンクエンテ特有の親しみやすいフルーツを備えつつも、より奥行あるテクスチャーに優れたクオリティへと仕上がっています。