イタリア トスカーナ
ブドウ品種:サンジョヴェーゼ
“FlowerPower”「フラワー・パワー」(花の力)というロザートの名は、詩人アレン・ギンスバーグの詩からとったもので、1960年代に隆盛した「カウンター・カルチャー/ヒッピー」文化が刻印されている表現。BBQなど外で気軽に飲んでもらえるような味わいで、色調は、明るく輝く、淡いピンク色。
トスカーナ屈指の有名エノロゴ、マウリッツィオ・カステッリ(マストロヤンニやグラッタマッコをコンサルタント)の子息、シモーネ・カステッリが、モレッリーノ・ディ・スカンサーノに1998年に創業したワイナリー。当初から“ナチュラル”、および“サンジョヴェーゼの個性、すなわちピノ・ノワールやネッビオーロと同様に、地域の特徴を鋭敏に反映させるワイン造り”をモットーに掲げていた。畑の標高は250m前後。2014年まではセメントタンク発酵、木樽で3週間前後マセレーションしたモレッリーノ・ディ・スカンサーノ1種類のみを生産していたが、この年からより選果を厳しくし、セカンドラインとしてトスカーナ・ロッソ“バディランテ”も生産。2010年代以降の気候変動へと対応し、フラッグシップのモレッリーノ・ディ・スカンサーノの品質を維持するための判断だった。また、1960年代のヒッピー・カルチャーを象徴する詩人アレン・ギンスバーグの言葉である「フラワー・パワー」と名付けたロゼも、話題。いずれのワインも温容とおおらかさをたたえ、優美さとバランスを保ち、飲み手を優しく受入れてくれる。
植樹:2003年、2007年、2011年
位置:標高250m、東、南、西向きを含む
土壌:砂岩質
ステンレスタンクで短い期間マセレーション。
ステンレスタンク・セメントタンクで熟成。