イタリア ヴェネト
ブドウ品種:ガルガーネガ
ガンベッラーラの地で19世紀からの歴史を持つ家族経営のワイナリー、メンティ。
ワインは自然と地域の伝統に対して最大限の敬意を払って造られ、透明感あふれる清らかな味わいのなかに、はっきりとこの地特有のミネラルを感じさせるものになっています。
平均樹齢40年の0.5haの畑=オモニーモから造られるワイン。
モンテ・デル・クーカというワイン名は、この畑の歴代の所有者のひとりがクーカと呼ばれていたことに由来するそう。土着の酵母によって、果皮とともに温度管理をせずに発酵。タンクで澱とともに熟成されます。
色合いもぐっと濃く、香りの要素も複雑さを増し、豊かなエキス分を備えた濃密さのある味わいで、特徴的なミネラル感に加え、じっくりと引き出された葡萄の旨みを感じることのできるワインです。
2010年に初めて醸造。当初は、樽やテラコッタでの醸造・熟成も人から勧められて考えたが、ステンレスもしくはセメントタンクでの仕上がりを、ステーファノが気に入ったので、タンクで仕上げていた。しかし、改めて大樽での熟成にも関心が芽生え、2019年VTから採用している。
土壌:火山性土壌
ステンレス(もしくはセメント)タンクで3~5週間マセレーション(残糖があり醗酵が続く限りは続ける)
セメントタンクで2年間熟成
ステーファノ・メンティは、イタリアワイン界の中軸と目される逸材である。この造り手の登場で「イタリアのナチュラルワイン界は、面目を一新した」とさえ思わせる者。1600年代に建てられた石造りの農家を今もワイン造りに活用。建物自体が今なお呼吸しているように感じさせる。周囲の山と畑に、鷹、鷲、雉、ウサギなどが日々現れるのは、「2001年にビオロジックに転換して以来」と、若き4代目当主ステーファノ・メンティ。2010年からはビオディナミを採用し、6haの自社畑を管理している。ブドウ圧搾は基本全て全房で行うのも、ステーファノの信条で、ガルガーネガ100%の白ワインを中心に、オレンジワイン、瓶内二次発酵・澱引きなしのスパークリングも生産している。いずれも個性あふれる洗練されたナチュラルワイン。包み込むようなテクスチュア、優しくあたたかな味わいと、無類にきれいな仕上がりで、ワインはイタリア本国でも毎年リリースと同時に完売となる。
(2019年VTからは一部大樽熟成)