フランス ブルゴーニュ(ボージョレ)
ブドウ品種:ガメイ
ナチュラルワインの礎を築いたマルセル・ラピエールが手掛ける、モルゴンのスタンダードキュヴェ。2020年からは「Vieilles Vignes(ヴィエイユ・ヴィーニュ)」としてリリースされ、樹齢約70年の古木から収穫されるブドウのみを使用しています。
畑では化学肥料や除草剤を使用せず、手摘みで収穫したブドウを全房のまま野生酵母で発酵。清澄・ろ過を行わず、瓶詰め時のみ必要最小限の亜硫酸を添加することで、ガメイ本来の生命力とテロワールをそのまま表現しています。
2022年は果実の充実したヴィンテージ。ブラックチェリーやラズベリー、カシスを思わせる豊かな果実に、スミレやリコリス、スパイス、花崗岩由来のミネラルが重なります。口当たりは驚くほどしなやかで、ジューシーな果実味と伸びやかな酸、きめ細かなタンニンが見事に調和。親しみやすさの中にモルゴンらしい力強さと奥行きを備えた、ラピエールらしさを存分に楽しめる一本です。
若いうちから十分に楽しめますが、30分ほど空気に触れさせることで香りや味わいがさらに開きます。今飲んでも素晴らしく、数年の熟成によってより複雑な表情を見せてくれるでしょう。
フランス自然派ワインの父マルセル・ラピエールの息子
フランス自然派ワインの父、マルセル・ラピエール。彼は、「自然派」と呼ばれるワインの礎を築いた人物であり、ボジョレーをはじめフランス各地で、彼の影響を受けた自然派ワイン生産者が活躍しています。その偉大なる父の後を継ぎ、モルゴンの地、ひいてはボジョレーの地に深く根ざしたラピエール家のワイン造りを一手に担うようになったのは、マルセルの長男マチュー ・ラピエール。 2005年からドメーヌで栽培・醸造を担い、マルセルとともに偉大なヴィンテージも最悪なヴィンテージも経験したマチューは、周囲の心配をよそにラピエール家のワインを大幅に進化させました。そのスタイルは「自然派ワインの原点」と呼ぶにふさわしい純粋で緻密な味わいで、古くからラピエールのワインを知る人曰く、1990年代初期のマルセル ラピエールのワインのようだとか。
ケミカルなものを用いず土地の個性をワインに反映
栽培においては、その土地の個性を十分に活かす為に、化学肥料や除草剤、殺虫剤などを用いず、健全で質の高いブドウを得る為に1981年からビオロジックによる栽培を行っており、収穫においては完全な手作業を実践しています。この事は、安価で大量生産型のワインが当たり前となってしまったボジョレーにおいては、割の合わない手間のかかる作業と言えますが、ドメーヌの哲学、想いを表現するためには無くてはならない重要なプロセスです。収穫されたブドウは、印象的な天井画が描かれた醸造所に運ばれ、果皮などに付着する自然酵母の働きによって発酵させます。セミ・マセラシオンカルボニックを採用し、じっくりと時間をかけて果汁がワインとなっていくのを見守ります。瓶詰めは原則ノンフィルタで行われ、顧客の要望に合わせて亜硫酸の添加したり、しなかったりします。