ハンガリー バラトン
ブドウ品種:ツヴァイゲルト
綺麗なサーモンピンク。プラム、ハイビスカス、フランボワーズコンポートの果実感がしっかり感じられ、高い酸とのバランスがよく鉱物の風味が骨格をつくり甘草などのスパイス、ワイルドローズのような華やかさが残ります。
バラトンボグラー地区ケスリー村、タヴァスフォルド村のバイオダイナミック農法のぶどう(腐植土を含む褐色森林土)を使用。手摘みで収穫、選果後、除梗破砕し、数時間マセラシオン。その後、丁寧にプレスし、ステンレスタンクに移し、シュールリーにて8カ月間熟成。ノンフィルターで瓶詰め。
【 Kristinus / クリスティヌス 】
現オーナーのクリスティヌス氏が2013年に商業的なワイナリーをワイン産地のバラトンに設立したことから始まったクリスティヌスエステート。2016年に現醸造長のフロリアン・ザルバがクリスティヌスに加入したことがきっかけで、商業的なワイナリーから本質を追究する本格的なワイナリーへと劇的に変わる。2018年よりデメターに移行し始め、2022年9月についにビオディナミの認証を獲得。現在、いくつかのアグロフォレストリー(森林農業)とパーマカルチャー(永続的な循環型農業)のプロジェクトを実行し、持っているすべての道具と技術を使って気候変動に立ち向かう。2015年に解体してしまったが、今のフロリアン・ザルバは、南アフリカのラムズフックにクレイグホーキンスが来て、劇的に変えたことを彷彿とさせる。今後も、この大きい規模のクリスティヌスというワイナリーにおけるフロリアン・ザルバの動向を見守っていきたい。現在、世界的に無名なワイナリー(現地では有名)ではあるが、非常にコストパフォーマンスに優れていて、今後世界からも注目を浴びる日が来るのはそれほど遠くなく、時間の問題だろう。