Schisteux 2020 La Ferme de Sato / シストゥ ラ・フェルム・ド・サトウ

¥7,480

(税込)送料 チェックアウト時に計算

 在庫  2   

ニュージーランド セントラルオタゴ

ブドウ品種:シュナンブラン

自社畑シリーズ2020年産のシュナン・ブラン。2020年はセントラル・オタゴにおいても近年稀に見る「冷涼な年」です。5年のスパンで考えても21年以降は今のところ20年ほど冷涼な年はなく、向こう5年以上に亘って特別な意味をもつヴィンテージとなるかも知れません。実際に入荷したワインをテイスティングしても、開けたてからグラスを満たす圧倒的なフレーヴァーと凝縮感は非常に印象的で、かつ長期熟成するのは間違いないであろう細部の完成度の高さには素晴らしいものがあります。中でもシュナン・ブランは常に自社畑内で収穫が最後になるのですが、2020年は驚くべきことに5月半ばまで糖度が上がりきらず、かつ高い酸を保ったままだったという特殊なヴィンテージ。

余りにも素晴らしい皮の風味を生かすため、一部は31日間スキン・コンタクトをさせたオレンジワインとして仕込まれた、というからどんな液体に仕上がっているのか楽しみでなりません。

品種の中で最後に収穫、驚くべきことに5月半ばになっても糖度が上がり過ぎず、極めて高い酸をキープしていたという2020年。畑の中で1億5000万年前のシストの岩や砂利を最も多量に含む区画に植えられているシュナン・ブラン。
白とオレンジ、2通りの仕込み。前者は500Lの古樽へとバスケットプレスされ、そのまま自然醗酵および熟成。後者は開放タンクで自然醗酵および31日間のスキン・コンタクト、古樽へとプレス、熟成。共に15ヶ月熟成後にブレンドされ、合計9-19ppmの亜硫酸を添加してボトリング。瓶内熟成12ヶ月以上。無濾過、清澄剤不使用


La Ferme de Sato / ラ・フェルム・ド・サトウ

2007年にセントラル・オタゴへ移住し、2009年から自身のレーベルSatoWines/サトウ・ワインズを設立した佐藤さん夫婦ですが、これまで周辺のビオディナミ(バイオダイナミック)もしくはオーガニック農法で栽培された買いブドウからワイン造りをしてきました。しかし設立前にフランスなどワイン伝統国の自然派の造り手で経験を積み、彼らやNZ国内の先達たちにビオディナミについて学んできた2人にとって、自分たちの畑および醸造所を持つことは1つの明確な目標でした。


その2人にとって念願の自社畑プロジェクトが始動したのは2015年。セントラル・オタゴピサ地区の平均標高300mを超える高所のロケーションに、適度な広さがあり傾斜の激しい、それも好条件となる東向きの斜面に位置する、絶好の土地が売りに出されているのを見つけたのです。その土地を購入し、一から土壌成分や斜面の向きなどを徹底して調査した2人は、その土地がシスト(片岩)を多く含み、冷涼な気候であるセントラル・オタゴにおいてもさらに昼夜の寒暖差が大きい微気候をもっていることを確認します。調査を重ね、畑を土壌や標高、斜面の向きによって6つの区画に分けて管理(総面積は3.1ha)することにした2人が選んだのが、PinotNoir,Chardonnay,CheninBlanc,CabernetFranc,Gamayという5つのブドウ品種でした。2016年にクローンを選抜して植樹を開始。当初からビオディナミを実践し(2019年にはBioGro認証を取得)、少しずつプロジェクトを進めていった彼らは遂に2019年産のブドウから初めて自社畑シリーズのワインをリリースすることを決意。同年畑の横に醸造所を新設し、「LaFermedeSato/ラ・フェルム・ド・サトウ」として全5種類のワインを仕込んだのでした。


2020年はセントラル・オタゴにおいて近年でも珍しいほど冷涼だった年で、佐藤さん曰く「ここ20年の間でも最も冷涼だったのではないか。全体的に果実の房はサイズが小さく、生育期間の長さにも関わらず高い酸を保ち、かつ非常な凝縮感に満ちている。こういった気象条件になる年は珍しく、大変な苦労を強いられたが自分たちの自社畑シリーズにとっても重要な将来重要なヴィンテージになるように思う」とのこと。既に先行してリリースされているCH,Gamay,CFは全て予約完売となり、今回追ってシュナン・ブラン=シストゥ、そして今やサトウ・ワインズを代表するワインとなったピノ・ノワール=シュール・レ・ニュアージュがリリースとなります。お見逃しなく。