Sur Les Nuages 2022 La Ferme de Sato / シュール・レ・ニュアージュ ラ・フェルム・ド・サトウ

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 ニュージーランド セントラルオタゴ

ブドウ品種:ピノ・ノワール

"雲の上"と名付けられた同じく自社畑からのピノ・ノワールで、サトウ・ワインズを正しく代表するワイン。一般的なオタゴの畑がより標高が低くフラットな土地に展開されているのに比べ、佐藤さんたちの自社畑はより標高が高い東向きの斜面に飢えられています。
特にこのピノ・ノワールにおいてその恩恵が強く感じられ、従来のオタゴには感じられない繊細な赤果実を伴う冷涼感はこのワインでしか感じられない魅力と言っていいでしょう。偉大な産地であるブルゴーニュが気候変動による変化に戸惑っている中、このワインが持つ価値は相対的に大きくなってきている、とも思います。

サトウ・ワインズをまさに代表するピノ・ノワール。約 300m 以上の標高にある畑は盆地に発生する分厚い霧を見下ろす斜面に位置しており、そこから見る光景はまさに雲の上=Sur Les Nuages のよう。全体の 86%は除梗し、残りは全房でカーボニック・マセレーション。小さな開放タンクで自然醗酵(約 2 週間強)。バスケットプレスされブレンド。オーク樽にて 19 ヶ月熟成(新樽 10%)。瓶詰め前にトータル15ppm の亜硫酸を添加。瓶内熟成 12 ヶ月以上。無濾過、清澄剤不使用。

 

La Fermede Sato / ラ・フェルム・ド・サトウ

2007年にセントラル・オタゴへ移住し、2009年から自身のレーベルSatoWines/サトウ・ワインズを設立した佐藤さん夫婦ですが、これまで周辺のビオディナミ(バイオダイナミック)もしくはオーガニック農法で栽培された買いブドウからワイン造りをしてきました。しかし設立前にフランスなどワイン伝統国の自然派の造り手で経験を積み、彼らやNZ国内の先達たちにビオディナミについて学んできた2人にとって、自分たちの畑および醸造所を持つことは1つの明確な目標でした。
その2人にとって念願の自社畑プロジェクトが始動したのは2015年。セントラル・オタゴピサ地区の平均標高300mを超える高所のロケーションに、適度な広さがあり傾斜の激しい、それも好条件となる東向きの斜面に位置する、絶好の土地が売りに出されているのを見つけたのです。その土地を購入し、一から土壌成分や斜面の向きなどを徹底して調査した2人は、その土地がシスト(片岩)を多く含み、冷涼な気候であるセントラル・オタゴにおいてもさらに昼夜の寒暖差が大きい微気候をもっていることを確認します。
調査を重ね、畑を土壌や標高、斜面の向きによって6つの区画に分けて管理(総面積は3.1ha)することにした2人が選んだのが、PinotNoir,Chardonnay,CheninBlanc,CabernetFranc,Gamayという5つのブドウ品種でした。2016年にクローンを選抜して植樹を開始。当初からビオディナミを実践し(2019年にはBioGro認証を取得)、少しずつプロジェクトを進めていった彼らは遂に2019年産のブドウから初めて自社畑シリーズのワインをリリースすることを決意。同年畑の横に醸造所を新設し、「La Fermede Sato/ラ・フェルム・ド・サトウ」として全5種類のワインを仕込んだのでした。

Le Ferme de Sato 2022 年ヴィンテージ …
振り返ってみますと全体的に良好で、健全で暖かく穏やかな年に。春は平和で新芽が健やかに育ち、開花が少し早まったもののすぐに気温の低下と雨が振り適切なペースへと戻りました。房は特別大きくはなりませんでしたが、順調なスタート。初夏に大雨が降り病害のリスクが高まりましたが、クリスマスを過ぎるとすぐに暑く乾燥した気候となり干ばつ状態に。色付きは平年通り、晩夏から初秋にかけて気温は戻ってくれました。平年より早く始まった収穫では酸の低下に特に気を付ける必要がありましたが、幸いなことに雨が降らず極めて良好な条件下で収穫を終わらせることができました。