フランス ラングドック
ブドウ品種:ニエルチュ、ミュスカ ダレクサンドリー、サンソー、ミュスカ ブラン ア プティ グラン、ソーヴィニヨン ブラン、マルサンヌ
サンシニアン近郊セセノン-シュル-オーブの鉄分を含む粘土石灰質土壌、カブルロールのシスト、ペズナの玄武岩を基盤としたヴィラフランシャン堆積層。収量:24hl/ha。除梗した葡萄をブレンドし長期間のマセレラシオン(3~6 週間)、アンフォラで 4 ヶ月熟成。柑橘類、エキゾチックフルーツ、赤系果実の力強い香り。口に含むと美しい緊張感と豊かな果実味(レッドカラント、ストロベリー、ピーチ、グレープフルーツ)が広がり、驚くほど飲みやすく、それでいて素晴らしい余韻。
摘みたてのキイチゴやクランベリー、野生のサクランボのような可憐かつ強さも感じる果実味と酸味に、出汁感ある旨み。ほんのり清涼感あるハーブのニュアンス。癒される味わいで安定感あり。
LA SORGA / ラ・ソルガ
醸造家のアントニー トルテュルは元々化学を専攻し化学者を目指していましたが、2001 年にトゥールーズで起きた化学工場の爆破事故を機に近代化学に疑問を持ち、自然を尊重する農業の道に進むことを決意します。その後南仏のベルジュラック、コルビエール、フィトー、シャトーヌフ デュ パプ等で 6 年間栽培や醸造を経験し 2008 年、若干 25 歳でネゴシアンとして独立しました。
「La Sorga」の名はオクシタン語の「La Source(泉)」に由来します。アントニーがワイナリーを所有する地域の名でもあることから名付けられました。彼はネゴシアンながら買い付ける葡萄に対する拘りが非常に強く、樹齢は40~110 年の非常に古い葡萄であること、収穫に立ち会わせてくれる畑、収量の低い畑、その土地の土着品種であること、日当たりが良く斜面の急な水はけの良い畑など、南仏、ローヌの各地へ自ら足を運び、厳選した約40軒の有機栽培農家から葡萄を(シャトーヌフ デュ パプやサンシニアン、ピック サン ルー、フォジェール、アルディッシュなどから)買い付けています。また最近は、自社畑も購入しドメーヌとしてもワインを造り始めています。醸造においては非常にシンプルで、赤ワインはマセラシオン カルボニックで全房発酵(一部除く)、亜硫酸不添加、無清澄 無濾過。白ワインはキュヴェにより低温発酵、常温発酵を使い分け亜硫酸不添加、無清澄 無濾過で瓶詰めをします。
最近のソルガ...現在アントニーは右腕であるダヴィッドと共にワイン造りをしています。2017 年にカーヴを引っ越し。2017 年よりプレス機を新調。この機械によって、かなり豆のリスクが減りました。以前のプレス機ではプレス後、発酵の段階で既に豆が発生していましたが新しい機械を導入してからは発酵時の豆は感じなくなったと本人も大変満足の様子。今後はソルガの良さはそのままに、さらに質の良い安定したワインが生産されるでしょう!今後のソルガに期待大です。