オーストラリア アデレードヒルズ
ブドウ品種:グルナッシュ
今年が初リリースとなる新作。“温暖な気候におけるピノ・ノワール”とも言われることがあるグルナッシュですが、オーストラリアで屈指の銘醸地はマクラーレンヴェイルのブリューイット・スプリングス。そこでブッシュヴァイン仕立て、かつ無灌漑で栽培されたグルナッシュから短い果皮浸漬によって仕込まれるヌーヴォ・スタイルの赤です。際立つフィネスとエレガンス、淡くチャーミングな果実、塩味を伴う白胡椒などのアクセント。独自の魅力で世界的に評価を高めるグルナッシュの新たな一面を見せつけられる1本。
初リリースとなる新作のグルナッシュで、マクラーレンヴェイル、ブリューイット・スプリングス産。無灌漑栽培されたグルナッシュを破砕せずに密封タンクへ入れ自然に発生する二酸化炭素によってカーボニック・マセレーション(ボーメ度で5になるまで)および自然醗酵。オーク樽(400L)へとプレスされ醗酵および熟成。最小限の亜硫酸を添加しボトリング。ノンフィルター、清澄剤不使用。際立つフィネスとエレガンス、淡くチャーミングな果実、塩味を伴う白胡椒などのアクセント。
BKWinesは醸造家BrendonKeys/ブレンダン・キースによって2007年、南オーストラリア州アデレード・ヒルズに設立されました。
ブレンダンはNZ生まれ。当初シェフとしてキャリアをスタートさせましたが、すぐにその情熱はワインへと向くことになります。NZのギズボーンでワインメーカーとしての歩みを始めたブレンダンは、カリフォルニアに移り、オーパス・ワンの醸造ヘッドを務めていたポール・ホブスの元でスキルを磨きます。その後2004年にはポールに乞われアルゼンチンのヴィーニャコボスの設立に参加。しかしポールを尊敬しながらもブレンダンは、JuraやAlsace,Burgundyのナチュラルでありながらモダンなスタイルのワインに傾倒していき、2007年、ついに自らの夢を果たすべく小さなワイナリーをアデレード・ヒルズの森の中に興しました。
ブレンダンの目指すスタイルはナチュラルですが決して懐古的ではなく、アヴァンギャルドとさえ呼べるものです。野生酵母での醗酵や亜硫酸の最小限の使用(もしくは0)を前提とし、スキンコンタクト・カーボニックマセレーション・全房醗酵、さらには産膜酵
母を使った造りなどを、自ら足を運び選んだ単一畑から収穫されるブドウの状態に合わせて多彩に用います。しかし細部にまでブレンダンの情熱と最大限の注意が向けられ出来上がるワインは極めて高い完成度を誇り、シリアスな側面とフレンドリーな表情を併せ持つ
見事な個性を獲得しています。我々は彼のワインを飲むことで、底知れないブレンダンの世界を覗き見ることになるのです。