フランス ブルゴーニュ
ブドウ品種:シャルドネ
「オスピス・ド・ボーヌ・ムルソー・シャルム・バエズル・ド・ランレイ」は、電信回線の検査技師であったルイ・ド・バエズル・ド・ランレイ氏が1884年にオスピス・ド・ボーヌに寄進した区画。
「ムルソー・シャルム」は力強い味わいが特徴とされ、ムルソーをムルソーたらしめている「豊満さ」「華やかさ」が完璧に備えられた土壌だと評されており、十分熟成に堪えるパワーを持っている畑ですので、こちらもそろそろ飲み頃になっているのではないでしょうか。
希少なオスピス・ド・ボーヌのムルソー最良の畑1級シャルム。
オスピス・ド・ボーヌとは、1859年から続くワインのチャリティーオークションにより、その名が知られていますが、もともとは、ブルゴーニュの中心都市ボーヌにあった慈善病院のことです。
今では、病院としての機能は、別の施設に移されましたが、1443年に設立されたこの病院は、中世から20世紀の半ばまで恵まれない貧しい人々に医療サービスを施してきました。その間、近隣の貴族などからぶどう畑が寄進され、その畑から生まれたワインの売り上げがオスピス・ド・ボーヌの運営を支えてきました。
オスピス・ド・ボーヌのオークションは毎年11月の第3日曜日に開催され、落札価格はその年のブルゴーニュワイン全体の取引価格に大きな影響を与えるといわれています。また、通常のボトル売買とは異なり、樽単位でワインが売買されるのが特長のひとつ。落札された樽は、落札者が委託したネゴシアンによって樽熟成から瓶詰めまで管理されます。