オーストラリア サウスオーストラリア
ブドウ品種:グルナッシュ
熟成ストック。McLaren Vale【マクラーレン ヴェール】の中で最も広大に広がるMcLaren Flat【マクラーレン フラット】にある樹齢40年以上のGrenache。泥岩に厚い砂質土壌を表土とするこの畑から収穫されるフルーツは非常にライトでチャーミング、味わいの中にバラの花びらを強く感じるワインが生まれます。JAUMAが醸す一連のGrenachでは最も可憐で繊細なキュヴェと言えるでしょう。フルーツはハンドピック、ハンドディステム(一部全房)、フットクラッシュで樽発酵/熟成。
リリース仕立ては細かなタンニンと、先述したバラの香り、同時にキイチゴやグリオットの果実味があり、香水の様なスタイルとなりました。熟成を経て花の香りはそのままに、微かな既発酸に伴ったカシスのニュアンス、更にレザーのヒント、旨味が増しテクスチャーのレイヤーが増して口当たりが円く感じられる様になって来ました。
JAUMA / ヤウマ
2006年にオーストラリア最優秀ソムリエの栄冠に輝いたジェームス ダンビー アースキン。世界最優秀ソムリエを目指すかと思われていた彼がその栄冠に輝いた直後にソムリエを辞めた事は誰しもが驚かされました。ジェームスは既に決心していたのです。自分自身のワインを作る事を。フランス・イタリア・スペイン・オーストリア・ドイツで研鑽を積みながら本当に自身が作りたいと思うスタイルに辿り着く訳ですが、ジェームスのスタイルは今正に世界中でインパクトを与えています。ちなみにヤウマとはラテン語でジェームスを意味していますが、これはスペインでジェームスが出会った若き天才醸造家の名前でもあるそうです。グルナッシュをシュナンブランを「心のブドウ」と言うジェームスが選んだ土地は南オーストラリアのマクラーレンヴェール。シスト土壌に砂質土壌が層を成す過酷な環境で、家族と共に文字通り手作りで作る彼のワインにはフィネスがあり一般的に高いアルコールと思いボディを連想させる同地のワインとは格段の差があります。サンスフルは勿論。極力何もしないアプローチがヤウマのスタイルなのです。