オーストラリア 西オーストラリア
ブドウ品種:リースリング 50%、ソーヴィニヨン・ブラン 35%、シュナン・ブラン 15%
グレートサザンに位置する複数の畑からのブレンドとなるオレンジ。野生酵母による自然醗酵および約1週間のスキン・コンタクト。プレスし、オーク樽およびコンクリートタンクで約 12 ヵ月熟成。少量の亜硫酸と共にボトリング。ごく軽くフィルタリング、清澄剤不使用。白濁したようなイエローカラー。非常に華やかなアロマ。トロピカルでありながらフレッシュな爽やかさも。
ExpressWinemakers / エクスプレス・ワインメーカー
西オーストラリア州グレートサザンの地に2011年設立された醸造家はオーストラリアにおける若手醸造家の登竜門「YoungGun」にノミネートされるなど既に高い注目を集めるRyanO’Meara/ライアン・オメーラ。ライアンが胸に抱く至上命題はブドウが育つ「土地の味わい」を余すところなく醸造家として”express=表現”すること。現在管理している畑は全て化学物質の使用を避けた有機栽培が実践されています(加えて彼の友人が管理する他産地のオーガニックの畑からの買いブドウを使用)。グレートサザンの冷涼な気候の恩恵を存分に受け、花崗岩質の土壌を備えた彼の畑では、灌漑は一切行われずブドウの根が地中深く伸びるように促されます。収量を厳しくコントロールされた高品質なブドウは比較的早いタイミングで全て手摘みされ、人の足によって潰され、土着の野生酵母によって自然に醗酵させます。造りでは伝統的なバスケットプレス、全房醗酵や白ブドウのスキン・コンタクト、必要最低限の酸化防止剤使用といったMinimalIntervention(最低限の人的介入)アプローチと、伝統と革新を自身の中に消化した上でのワイン造りを実践。そうして出来上がるのは何とも印象的な「活き活きとした、引き締まるような自然な酸」を備えたクリーンでナチュラルなワインたち。彼のワインに共通して見られるグレートサザンの地から表現されるこの特有の酸こそが、程よいボリュームの果実味と旨味を伴い心地よく喉を通る”Drinkability=飲みやすさ”を彼のワインに与えてくれているのです。