ドイツ ファルツ
ブドウ品種:カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、ブラウフレンキッシュ、ピノ・マドレーヌ
この年はピノ・ノワールの収量が非常に少なかったため例外的に他の品種で醸造。手摘みで収穫後、ブドウの80%を除伷せずに全房で密閉したステンレスタンクに入れ、カーボニックマセレーション(細胞内発酵)で発酵。その後、トノーで10ヶ月熟成。残りのブドウは全房プレス後、ステンレスタンクで10ヶ月熟成。無清澄、無濾過で瓶詰め。
Seckinger / ゼッキンガー
ゼッキンガーは2012年に設立されたファルツのニーダーキエヒェンで最も若いワイナリーだ。ゼッキンガー家は代々ブドウ農家だったため、今では新参者がなかなか手に入れることができない畑を多く所有している。2012年に開始したビオディナミへの移行も2018年で終了し、今ではこの地域に存在するよりポテンシャルが大きい区画を買い足している。彼らの畑はハールト山地の東端に接しており、多くが東~南東向きで冷涼なミクロクリマを持つ。また、この地域の土壌は主に粘土、雑色砂岩、レスから成り、平野部においては農作物ならほとんどなんでも育つくらいほど肥沃である。ゼッキンガーの畑はこの平野部から西の森に向かって広がる丘の上にあり、さらに石灰岩の比率が多くなる山側にある。そのため、彼らのワインには全体的にミネラルのニュアンスがしっかり感じられる硬質感があり、ピュアなワインに仕上がる。SO2使用量は5~20mg/lに抑えており、ワインは活き活きしながらも熟成が楽しみになる堅強さも兼ね備えている。